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2013年01月29日
4カ国目、スウェーデン 図書館、墓地、動かない時計の針
バルト海を渡りこの旅4カ国目、スウェーデンへ。
ロシアからフィンランドへのような目に新しい変化は無く、なにか横浜から東京に出てきた、それに近い感覚が船から出た時の印象でした。
それでもお金はユーロからクローネに。話す言葉ももちろん違います。
街を歩くにつれ驚いたのがその都市としての規模。文字通り町から街へ。北の大都は自分のイメージを超えて白夜のように輝いていました。
もう一点、行った事ないですがパリ、あるいはニューヨークのように様々な肌の色の人が自然に解け合う雑踏。
これはヘルシンキ、モスクワ、あるいは東京とも違うコスモポリス。
なにやら刺激的な滞在の予感です。

ストックホルム到着後、最初に足を運んだのは市立図書館。
アスプルンド設計の書のパノラマ。

コロッセオよろしく、本を読むというより本が読み手を値踏みするような感覚。
人と書と。読むか読まれるか。僕らの図書館戦争!
という妄想に苛まれる事ももちろん無く、地元の読書家皆さんの憩いの場として静かな活気に満ちていました。

天井作れば書数増量、収納上手なのにと思うのは野暮助。
大切なのは空間の質。
世界に胸を張れる読書空間が身近にある贅沢、本当にうらやましいです。
自分も読めない書を一冊取って幸せおすそわけ。
もう一点、こことは別の児童書コーナーに世界中の絵本が置いてあった事に興奮。
英語、スペイン、ヒンドィー、ペルシャ、ベトナム、中国、そして日本などなど。
子供は旅人以上に国境を越えて夢を見ます。
今までの旅で市民図書館に足を運ぶ事、あまりなかったのでここが特別なのかはわかりかねますが、自分が何かの拍子に引っ越すことがあるのならばストックホルムのような街に住みたいなとぼんやり思うのでありました。

図書館近くのアンティーク雑貨屋さん。
いわゆる北欧雑貨のマニアではありませんが血圧上がらざるをえない素敵な食器が盛り盛り盛り!
マニアの方は鼻血対策をしていった方が懸命かもしれません。

図書館の次は墓場へ。
こちらもアスプルンド設計、森の墓地。
道訪ねる時、最初は観光客がお墓に行きたいなんて‥と思われるのがいやで躊躇していたのですが、
すぐ、すぐ、ここから超すぐ!ようこそ我らが自慢のお墓ちゃんへ!中は広いから迷わないように。わっはっはっは。位のテンションで行き方を教えてくれた事がなんだか不思議な感覚でした。
しかしなるほど、気持ちのいい青空、なだらかな丘の上、逆行に照らされた巨大な十字架。
遠近感が狂い、ぼんやりと白昼夢のような風景の中を導かれるように前に進む。
そこに陰気な気は微塵も無く、あぁ、天国ってこんなんかも。
月並みですがそんなハレルヤ感がぼんやりした頭に満ちていくのであります。

これはスウェーデンに限った事ではないのですが北欧の教会が本当にかっこいい。
バロック、ゴシックのこってりした空間ももちろん大好きなのですが、普段使いの美、引き算で考える余白の美が気持ちいいです。光を大切にする高緯度の国ならではの照明のこだわりもおしゃれっす。

ここに埋葬されたいなーと思えるはじめての場所でした。

グスタフスベリのファクトリーアウトレットもお邪魔してきました。
下からの視線にどきどきです。

ヘルシンキ中心部、旧市街ガムラスタンの細い路地。
石畳とランタンと長い夜。時計の針は動かない。

紅葉纏い住宅。

大天使は路地裏で竜を刺す。

夜行で入国、そして夜行で出国‥。常軌を逸したスケジュールでの滞在となったストックホルム。
それだけに朝から晩まで駆け巡ったのですが、やはりもっとゆっくり滞在したかったです!
預けた荷物を引き取り、24時間を待たずして最後の訪問国ノルウェーのオスロに向かいます。
最後に蛇足ですがもう一点、まだできて間もない写真美術館Fotografiskaが最高なんです!
今回の旅で訪れた美術館の中でマイベスト。写真好きの方は是非!
投稿者 pointweather : 02:55
2013年01月25日
toripieさんの雑貨

よく来てくださるお客さんがネットで雑貨を売ってらっしゃると知ったのはつい先日。
サイトの名前はtoripieさん。
いやー、なんかいっしょに面白い事できるといいですねーと語ってはおったのですがまさかまさかの急展開。
とりあえず場所お貸しするのでいかがですか?
いいですね。
今日持って来れますか?
持って来れます。
やっちゃいますか。
やっちゃいましょう。
こんな調子で昨日声をかけて昨日から直売開始!

欧州の各地から古い雑貨が。
長い年月、蓄積された時間の風合いが素敵です。

ディスプレイもお任せしたのですが、ラオスの布がラオスの天秤にそっと置かれていていました。
偶然なのか必然なのか。あるいはご縁の成せる業なのか。

バブーシュが3つ、ポットが3つ。

ドイツ、アイスランド、モロッコ、ラオス‥。
仕入れた国は違えども統一された空気感。
toripie店長がインドに旅立ってしまうため一応2月の3日頃までの開催を予定しております。
もちろん雑貨だけでの入店大歓迎。是非遊びに来てください!
またこれを機に海外雑貨の委託販売もちょこちょこはじめて見ようかなと思っています。
ご興味のある方はお気軽にスタッフまで!
投稿者 pointweather : 03:30
2013年01月23日
weathereport 2013 0123
雑誌掲載のお知らせです。
散歩の達人mook東急東横線、田園都市線さんぽにpointweather載せてもらいました!
さすが達人、たくさんの魅力的な街が繋がる沿線の素敵なお店がきら星の如く載っています。
ぶらり散歩に是非一冊!
ちなみに店長西村として紹介されていますが私は寺本と申します。マイペンライ。
そして唐突ですが林檎が美味しい今日この頃。
発作的な衝動買いを抑えきれず、そして大量のサングリアが生まれました‥。
ということでしばらくの間(なくなるまで)サングリアが赤、白共に100円引き!うひょ!
また先日、旅と写真をコンセプトに愛すべき旅人達とお店で持ち寄りパーティー!
ラオス、キューバ、モロッコ、グァテマラ、バングラディッシュ、インド、パプアニューギニア‥。
訪れた国と訪れたい国が交差する時間と場所を共有できる素敵な仲間、皆さんが腕を振るってくれた各国の美味しいお酒と料理。最高!
夢が夢で終わらないことの素晴らしさを再認識できる、そんな楽しい一夜でした!
そして明らかに定員オーバーなどこかの国のバスのような店内にも関わらず笑顔の絶えない友人一同に感謝です!
大きな結束や生涯の友もはじまりは小さなご縁。旅好きな方、ぜひ次回ご一緒しましょう!

投稿者 pointweather : 01:31
2013年01月16日
呉越同舟 シリヤラインは西へ向かう
旅は西へ西へ続きます。
フィンランドからスウェーデン、バルトの海を珍しく豪華客船に乗って旅しちゃうことになりました。
とはいえ客室は文字通り最下層、カーデッキのさらに下。
窓がないので確かな事は言えないのですがそこはすでに海抜マイナスの世界ではと訝しむほどです。
だけれども、だけれどもですよ。階層こそ違えども最上階でパーティーを嗜むセレブリティとインザセイムボート。呉越同舟です。
お呼びでないのにドレスコードとか気になって一人そわそわ。

その威容、改めて現実離れ。
静かなヘルシンキの港に佇む水鳥の王。
青と白がまどろむ海からいざ。ボンボヤージュ。

凪。
鏡面のような海に汚れ無き紅葉。

例えばそれは湖に近い印象。
島の小屋で暮らす生活などを夢想。
白夜、短い夏をストライプの水着で過ごす。サーモンとディルのオープンサンドとクランベリーのケーキを持ってカヤックを漕ぎ出すのもいいかもしれません。
厳冬期、長い長い夜を彩るノーザンライツの出現を焚き火を囲みコーヒーをすすりながら待つ時間。白い息、白い息。

美しきアーキペラゴの中、母の指はストックホルムへ向けられた。

スオメンリンナという要塞。
今知ったのですがなぜか弾薬庫が裏千家の茶室になっているとか。
まだまだ世の中は不思議で満ちています。

瞳は少女、口元は赤ん坊。
緑色の潮風に育まれて。

これより外海。
凪の世界から一転、丘の上では観測不能ほどの風の海へ。
境界線上の燈台守は今もいるのでしょうか。

お船の中はざっとこんな感じざますの。
プロムナード?とでも言うのかしら?一瞬ここが海の上って忘れてしまう方もいらっしゃるみたいね。
ちなみにクラブ、プール、サウナ、カジノはもちろん設置。当然ざますね!

嬉しい事にショーは無料で船内各所で開催しまくり。
このお兄さんは天井より垂れる紐をおもむろにつかんでぐいぐい上に。
マダムならずとも黄色い声援を送りたくなるマッチョでスリリングな一幕でした。

ベトナム、ロシア、フィンランド、そしてスウェーデン。
もう間もなくストックホルムです。
投稿者 pointweather : 15:08
2013年01月09日
木星の雲の中を泳ぐ金魚
少し前の話になりますが日本橋で行われていたアートアクアリウム展に行ってきました。
5千匹の金魚が泳ぎ、世界一大きな金魚鉢が怪しく光る‥そんな魚空間に最終日、小走りで見学に行ってきました!

うねるベース音としぼりきった照明、そして文字通り会場からあふれ出した人、人、人。
そして水槽の中ではこちらもあふれかえる金魚、金魚、金魚!

しかし改めて金魚と一括りに言っても様々な種類が。百花繚乱です。
ランチュウやオランダ獅子頭。頭がもこもこした輩の姿を見るとお店で苦楽を共にした愛魚マッキー&サルちゃんを思い出し切ない気持ちになってしまいます。

青白い水の中で見る金魚はどこか別の星からやってきた、我々人類に引導を引き渡す、そんなUMAな存在に見えなくもないです。遥か彼方、木星の雲の中を泳ぐ金魚。
つぶらな、しかし感情の読み取れない瞳をついついじっと見つめてしまいます。

魚銀河。

密集美。
しかしイケスと呼べなくもないような‥。

魚眼レンズで金魚鉢を撮るとなんだか奇妙な事になるとはじめて知りました。

プロジェクションマッピングの中で泳ぐ金魚。
僕たち空を飛んでいる!と感激するのか、あるいは人間って本当アホだなと呆れ返るのか。

鑑賞魚。
きっと様々な計算やテストを行い、魚にストレスの無いような住居空間を作っているのとは思うのですが‥。
敬意や愛のカテゴリーで少しうーんと思ってしまうことも正直ありました。
水槽や水族館と何が違うのかと思うとその過密に見える金魚鉢よりも、短期的なイベント、あるいは作品の一部という位置づけにしか見えないこと。これが少し寂しくもありました。

じゃ来なきゃいいじゃんと言われればそれまでなのですが‥しかし魚たちが美しかったのもまた事実。
願わくば人を楽しませ癒すだけでなく、それぞれの金魚が充実した毎日を送っていただければ幸いです。
投稿者 pointweather : 22:53
2013年01月07日
ヘルシンキ百景
フィンランド、ヘルシンキを限られた時間ではありましたが巡ってきました。
秋と冬の境目、海と森と。

潮風の透明度が明らかに違う。
特に早朝、港での深呼吸。
かもめを見ながら深く呼吸をする、ただそれだけで頭の中のモヤモヤがぷわーっと青空高くに溶けていくのです。

透き通る海の向こう側、シリヤラインは移動手段というカテゴリーから大きく逸脱した、遠近感の狂う、なんだか神々しい存在でした。

マスト射影

最初に海が黒く、次いでゆっくりと空が藍夕から夜に。
裸電球の光は弱く、淡く、温かい。

愛とベリーのある日々を。

一番印象に残ったツタビル。僕も包まれたい。

ヘルシンキノコ。天国への片道切符。

ヘルシンキの森は深い。

驚く事にそのリスは目の前の少年の足を駆け上った。

迷子にならぬよう御用心。

旅してつい不動産屋の物件をチラ見してしまう街は多いけど、実際物件情報、写メまで撮った街は他にあまり記憶にありません。
投稿者 pointweather : 01:07