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2012年11月30日

傷魚、ロマノフの美を回遊する

旅中のトラブル数は最早食べたパンの数に匹敵するのか。
ジャワ島での乗車中バスの派手な衝突事故、イランでの度を越した痴漢行為、美しい珊瑚礁ではシュノーケル中に船に置いていかれた事もありました。
色々と黒い歴史はありますが、いわゆる強盗やスリといった直球のケースは疑惑や犯行直後の逮捕など除くと皆無。けっこうラッキー君です。

しかしこの事が慢心を呼びました。
昔はTCなど持ち歩く健全な防犯対策をモットーとしていたのにいまや完全なノー保険。ノーガードで打ち合おうじゃないかといった強気なトラベルバカ。

そんな私、聖なる街サンクトペテルブルグでぺろんとすられました。
カメラの望遠レンズが本体から分離して破廉恥な盗人の手に。おいたわしや‥。
あまりの脱力感に道行く謎のロシアンドクターにおもむろに血圧測定器を渡される始末。

というわけでして翌日予定していたペテルブルグの目玉、エルミタージュはサブレンズの魚眼一本でいざ勝負。奇妙な奥行き写真ばかりの美の殿堂と相成りました。

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しかしこんな傷心者にも女神は微笑みました。エントランスからして宮殿力全開。

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バブってますロマノフ朝。この頃からでしょうか、私の中でシャンデリア熱急上昇。
お店の天井からお下品なシャンデリアがぶら下がる日が来るかも、来ないかも‥。

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ラファエロの回廊。吸い込まれそうな空間美!個人的にはここがエルミタージュの頂きでありました。

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どこかおっさんを思わせる目付きと下っ腹。
しかしそれでも美しいってのはどういうわけなんだい。

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強烈な紅。
スーパーゴージャスなワンルーム。こんなワンルームで暮らす生活を夢想してみたり。
落ち着いておうどんとか食べれないでしょうか。

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とあるドアノブ。猛禽系開門。

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書斎はすでに書店レベルに。
寒い国ほど書に対する思い入れが深いのでしょうか。
静かに開かれる日を待つ本がなにやらけなげで感慨深く、比較的地味な部屋でしたが長い時間留まってしまいました。

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帰る頃にはレンズの事は忘れ‥てはいませんでしたが、それでも圧倒的な美世界が脳を満たしてくれたおかげでぽわーんとした気持ちで一日を過ごす事が出来ました。
辛い事がある時はどえらい世界を見に旅に出るべし。
今回学んだ教訓でありました。

投稿者 pointweather : 03:08

2012年11月26日

weatherreport 2012 1126 カレー・カレー・カレー

11月になり寒さもガツンと本格化してきた今日この頃、皆さんはお変わりなくお元気でしょうか。
ついにコートを引っ張り出しいよいよ本格的な冬支度を始めた私ですが、温もりの基本はやはり内側から。
ということで我々はカレー作り開催を決意、ちょっとした宴気分です。
そんなこんなで新メニュー、懐かしいメニューをちょろっと紹介させていただきます。

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マッサマンカレー。
3,4年前まではPWでもお出しさせてもらったタイ南部、マレーシアのカレー。久しぶりに復活です。
東南アジアのココナッツとインドのスパイスが交わるアジアの十字路で生まれたカレーです。
現地ではムスリムの方がよく食べてらっしゃった印象。
辛さは控えめ、具材はほっこら系。これに揚げたテンペを入れてほこほこ感上昇。
今でこそ克服しつつありますが、実は辛い物が苦手な私。
アジア旅で食堂にマッサマンがいるとほっと胸をなでおろしたものであります。

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一皿でキーマとダルが二度美味しいダブルカレーも出現。
マトンキーマのスパイシーさとダルの優しい味わいがいい感じに調和。
さらに季節の野菜が加わりボリューム感ありです。
それぞれを楽しむもよし、ぐわっと混ぜて召し上がるもよしです。

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またダルカレー単品でお出しする日もあります。
野菜と豆の美味しさがぎゅっと詰まっています。ベジタリアンの方にもお勧め!
その日のメニューが気になる方はお電話でお気軽にお問い合わせ下さい。
ツイッターなどでも極力つぶやけるようになればと思うのですが‥。
差し込みメニューなので一期一会ではありますが、ぜひお試しください!

投稿者 pointweather : 12:41

2012年11月21日

ベルベットアンダーグラウンド

モスクワ地下鉄がやばかったです。
路線数実に12。我らが世界に誇る東京アンダーグラウンドの13にこそ及ばないもののビギナーを地下迷宮に封じ込めるには十分な数。利用客数も世界二位だそうです。
しかし恐るべきはその数ではなく醸し出す鬱蒼としたオーラ。
そう、地下鉄なのにオーラ醸しちゃってるんです。

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モスクワアンダーグラウンドはエスカレーターに始まりエスカレーターに終わるといっても過言ではありません。
上下ともに二車線、しかし大抵の稼動しているのは共に一車線、これに謎のボックスに入ったケルベロスのような見張りのおばちゃんが一人。これが基本構造になるようです。

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このエスカレーター、まずとんでもなく長い。
地底人のアジトにでも繋がっているのかという距離と時間。
そして音。BGMなどはもちろん無く、グオングオンというモーター音。
これが魂に響きます。はて、仕事を休んではるばるモスクワまでやってきたけどこれは本当に現実に起きていることなのだろうか、そもそもここは本当に地下鉄?工場?ベルトコンベア?私は納品待ちのロボ?
そんな危険な妄想に囚われる、トランス誘発型。心折れます。
無言で黒いコートを羽織、何か思いつめた顔をしている方多い印象でしたが、もし陽気な第二次ロシア革命が必要なら、このエスカレーター改革が何か大きな一歩になるのではと思うほどに強烈なソビエトの残り香でした。

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そんなビジョンクエストにも似た長い旅路を終え辿り着いた世界はまさかの地下宮殿。
おら死んじまったのか?

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黄金色の空に象徴的な赤い星、そしてシャンデリア。

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駅によってモチーフは全く異なるようです。こちらはなぜかフットボーラー型石像。

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こちらはアバンギャルド風。ハラショー!

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駅がアールヌーボーである必要はおそらく全くないとは思いますが、例えば綱島駅がこんなステンドグラスで彩られていたら‥妄想特急が通過します。

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層を成す地下都市、これから先このパラレルワールドのような空間は市民の足という手段を超えより広く、より細かく、そしてよりマニアックにさらなる膨張を続けるのでしょうか。

投稿者 pointweather : 01:25

2012年11月17日

weatherrport 2012,1117 冬備え

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すでに開始から2週間ほど経ってしまいましたが‥ボルシチプレート始めました。

牛肉と季節の野菜、そして色鮮やかなビート。
これらの材料をゆっくり時間をかけて煮込んだ赤のスープ、ボルシチ。
御近所のパン屋さんアムフルスさんのライ麦100%のロッゲン、クルミのブロート。
ジャガイモとサーモンとディルのサラダ。
これにリンゴンベリーとグーズベリー、二種のジャムとバターを添えて。
寒い日にオススメの一品です。

また期間限定ですがロシアビール最高峰、バルチカのno.9と北欧を代表するスピリット、アクアビットがそれぞれセットで100円引き!
北国ロシアの越冬方法。中からぽかぽか温まりましょう!

投稿者 pointweather : 02:23

2012年11月12日

ジーザスクライスト・スーパーノヴァ

なんだか教会ネタばかりで心配になることもあるかもしれませんが私は元気です。
先のblogで自己ベストと紹介させてもらったハリストス復活大聖堂、及び写真を撮ってもいいよとおっしゃって下さる正教会の内部をちらっとご紹介。

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まずはハリストス。
社会主義時代には閉鎖、スターリン時代には取り壊し寸前。
大戦中にはじゃがいも置き場として活躍したとの話がどうにも信じられないドリーミーな外装。
それでは中へどうぞ‥。

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ジ‥ジーザス?!

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ジーザスクライスト・スーパーノヴァ!!!
生きながらにしてパライソ。こりゃやばいですよ‥。

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こちらはスーズダリのクレムリン。
気が遠くなるような数の年月を見守り続けた聖母のイコン。
大公国、モンゴル、ソビエト、ロシア。
慈愛で人は変われるのか。変われたのか。
マリアは沈黙したままです。

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モザイクのセイント。

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ここが私のユートピアですか?
ジャパニーズブッディストの端くれとして少々悔しくもありますが、今宵はヘブン、トゥナイトです。

投稿者 pointweather : 03:56

2012年11月09日

汝、ドリルで天を突くべからず

タマネギはお好きでしょうか。私は好きです。
ドリル、アポロチョコ、茶巾絞り。要は水滴型シェイプ全肯定。

そしてロシア。
ここはそんな先端がキュっとなった天井建築のユートピア。
この地への巡礼は脂汗流しながらテトリスやっていた頃からの人生浪漫でした。
そんな私の自己満足的な屋根観察報告書です。

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モスクワ到着、朝一、真っ先に訪問したのはやはりモスクワの赤い心臓クレムリン。
世界一大きな国の政治がこの中で決まるのですが、同時にロシアでも随一のサンクチュアリ。
ロシア最大にして最古、そしておそらくは最も豪華絢爛なウスペンスキー教会ももちろん美屋根。
金色に発光の5ネギ坊主でした。

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自分が見た中で最多はテレムノイ宮殿付属教会。その数実に11!!
ハラショーと感嘆せざるをえません‥。

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ой!マイエンジェルズ!!

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聖なる街サンクトペテルブルグのランドマーク、ペトロパヴロフスク教会。天突いてます!
街中どこからでもその尖塔は目に付き、今日でもその威光は衰えず。
水滴型ではありませんがその大胆な伸びっぷりには畏敬の念を抱かずにはいられません。
ちなみにこの教会のあるペトロパヴロフスク要塞のある島の名前がなぜかうさぎ島。
ロシアを象徴するようなツンデレ感にまたうっとり。

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そしてハリストス復活大聖堂。通称、血の上の教会。
こちらマイベスト教会として心にガツンと響きました。
ドリルの中のドリル、玉ねぎの王。
そのソフトクリーミーな外見が有名ですが中が本当に強烈なんです。
ハレルヤとつぶやかざるを得ないヘヴンがそこには確かにありました。
後ほどこちらも紹介できたらなと思います。

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地方にも足を伸ばしてみました。
古き善きロシア、スラブの心の故郷スーズダリ。
モスクワやペテルブルクとは確かに違う時間の流れでした。
路上で楽しそうにおしゃべりしながらきのこやハチミツ酒を売るおばちゃんたち、教会を前にかっこつけて写真を撮るカップル、また都市部では全く姿を見なかったかわいらしい一軒家。
静かで穏やかな時間が流れていました。

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自分も知らなかったのですがクレムリンとは特定の場所の名前ではなく城砦の意とのこと。
町の中心という意味合いになるのでしょうか。
こちらはなんともかわいらしく、少々マジカルなスーズダリのクレムリン。
エリンギを思わせるぶっとさがまたいいじゃないですか。

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木造の渋さと八端十字架。

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物音一つしない空気と灰色の空。
止まってしまった時間のねじを巻くカラス。
シベリヤ地平線の延長上、最果て感色濃い大地ではまた信仰の持つ意味合いも色濃いのかもしれません。冬はもうすぐそこまで来ていました。

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近くて遠い隣国ロシア。お互い興味はあるのに話しかけられない思春期のクラスメイトみたいな間柄なのかとも思う今日この頃です。
そんなシャイな日本男児がツンツンした帽子をきっかけに声をかけれたらきっと長い冬もまたロマンチックになるのではと妄想する今日この頃です。

投稿者 pointweather : 03:30