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2009年07月27日
潤うことなど考えもしなかった砂男の夢の話

前にも書きましたが、雨降ったんです。しかもドシャ。
おまけに雷轟くし、砂嵐吹き荒れるわで天変地異さながらだったサハラ砂漠。
満天の星空、燃えるような夕日は残念ながらオアズケです。
しかし人間、悪天候も度を越すとなにか原始的な興奮スイッチが点灯します。それも激しく。
あまりの非常識な空模様に一同わけもなくハイテンション。
砂丘を転がるように駆け下りた時、魂はなんだか非常にシャーマニック、というよりケダモノのそれでありました。

しかしながらこの雨、おそらく温暖化、それに伴う砂漠化が進む地球規模の話では非常に朗報。
乗り心地点数限りなくゼロなマイキャメルも心なしかニンマリ。
毛並みもなんだか艶々ですね。

それにしても砂漠。
静寂なようで耳を澄ますといつでもサラサラ砂の音。
砂丘、あるいは砂紋にうっとりするのも束の間、次々と姿を変え移動を繰り返すその姿。
そもそも砂ってコレなんですか?もともと岩とかでいつかは土になるんですか?
その先いったいなんなんスか?
世の中全ていつかは崩れて削れて全て砂?むむむ・・禅問答。諸行無常inサハラです。

そんなワビサビ感はどーでもいいといわんばかりに、翌日にはケロッと晴れ。
池や川ができることもなく砂漠はすぐに砂漠へ。朝日も夕日を取り返すほどに美しく。
昨日は昨日、今日は今日。そのさっくりした感覚、なんだかとてもモロッコでした。
氷河、ジャングル、砂漠。
なにかとんでもないほど圧倒的なものをこの目で見たいと思い続ける今日この頃。
雨のサハラ砂漠は夢に見た、あるいは夢以上にとんでもない世界でありました。
投稿者 pointweather : 00:39 | コメント (2)
2009年07月21日
猫景5
犬:猫。
なんら根拠のない数値で恐縮ですが、日本における彼らのパーセンテージは6:4。
若干、ワンコのリードといった所ではないでしょうか。ちがってたらごめんなさい。
しかし所変わればその比率も変動。
チュニジアでの割合、ざっと1:9。
特に旧市街にはワンブロック、ワンキャットの勢いです。
そんな猫大国から猫景をいくつか。

青と白と黒。

路地のど真ん中で何故か朽ち果てていた大型工業器具と偶然にも同じ色をした目つきの悪い猫。

空港で持て余した時間、相手をしてくれた心優しい猫の肖像。

一枚目のおそらく兄弟。何故か高い確率で黒猫でした。
聖地ケロアン在住の大家族から。

三匹目のブラック。夜の石畳に溶ける。
投稿者 pointweather : 04:17 | コメント (2)
2009年07月12日
イーストエンド、ウェストエンド
変わらない荒野が続く車窓をぼんやり眺めるうちにウタタネ。
無生産、無能率。
ゆるみきった脳波で様々なことをぽやーんと思い、ぽやーん忘れていく。
時間のかかるバス、列車での移動を何故に懲りずに選択し続けるのか。
そんな捨て時間とも言える移動時間に、なんというか旅を日常から非日常へスライドさせる儀式的ななにかを感じているからなのかもしれません。

中学の時初めて買ったアルバムはブルーハーツのトレイントレインでした。
ビートルズでもなくストーンズでもなくブルーハーツが始発駅。
いい買い物だったと思います。
旅先で聞く音楽はその時の気持ちや悩み、思い出を鮮明に思い出させてくる気がします。
次にブルーハーツ聞くときはチュニジアの夜行列車の夕日を思い出せる気がしました。

そして寒さに目を覚ますと夜明け前。
変化に乏しい、けど昨日とも明日とも違うはずの荒野の一日の誕生。
夜が朝に変わる瞬間がとにかく大好きです。

モロッコの田舎のそのまた田舎。
東の彼方から来た自分と、西の彼方に住む散歩中の山羊が確かに目が合って惹かれあったその奇跡。

カサブランカからの二等列車、エアコンは故障、窓は開かず、席は無く、詰め込まれまくり。
思考も溶け出すけだるい車内に乗客皆むっつり、あるいは放心。
ただ一人なんだかあまりの酷さに自分、ちょいとウキウキしはじめてしまいました。

日が没するところ、アラビア語でマグレブと呼ばれる土地。
東の果てから、西の果てまで。
日常からそうでない場所まで。
投稿者 pointweather : 01:59 | コメント (186)
2009年07月06日
モロフェス、グナワという光悦
偶然にもモロッコ滞在中にグナワフェスティバルという、いわば民族音楽の祭典を訪れることができました。
古くは精霊に取り付かれた人との対話から始まったとされるグナワという音楽。
ルーツにはスーフィーという神秘主義の流れを汲む古い音楽ですが、
レッドツェッペリン、あるいはジミヘンなどのアーティストにがっつり影響を与えたことから、
世界中からヒッピーやパーティー好きがフェスに向けて集結。
さらにはお祭り好きの地元の若者、グナワ一筋のおっちゃんなどなど、老若男女が交じり合いエラい事に。
自分もほんのわずかな滞在しか適いませんでしたがガッツリ踊ってまいりました。

会場は風の街、あるいは芸術の街と称されるエッサウィラ。
かもめと漁師と白い壁。しかも世界遺産。
そんなのどかな港町がはっちゃけます。

メイン会場でのライブも熱いのですが、いたるところで地元のお兄ちゃんが演奏する感じがなんともゆるくて最高なことに。
踊るもヨシ、己の内に入り込むもまたヨシです。

ゲンブリというこの楽器が弾く低音がぶっとくてたまりませんのです。
このベース音にシャカシャカなる鉄のカスタネットみたいなのがからんでなんともトランシーな仕上がりに。

それにしても、どうにもファンキーな輩ばかりで嬉しくなります。
この日の為に大切に育てたんですよと言わんばかりのアフロ、ドレッドがわんさか狂い咲き。

今も昔も変わらぬ音楽による高揚感。
感情を音に乗せ、さらに先へ、さらに高みへ。
投稿者 pointweather : 04:57 | コメント (8)
2009年07月01日
チュニジアへ、モロッコへ
ところで私、二週間程お休みをいただきチュニジアとモロッコを旅してきました。
スリランカ以来実に二年ぶりの海外、完全な一人旅としては実に7,8年ぶりであり、
それはもうどきんどきんと緊張する旅立ち前夜。
しかしやはりイイんです。それもとびっきりイイもんでありました。

チュニジアのイメージは白と青。
アラブというよりはカテゴライズ地中海。
それでもカプチーノをチビチビやるカフェの裏にはしっかりモスク。
流れるアザーンに、あぁアフリカと。

そんなチュニジアも南下すればサハラの領域。
ベルベル人の居住区はもはや想像の領域から遠く遠く。
カマボコ型ハウス移住の妄想の砂嵐です。

一方のモロッコ、拠点は迷宮都市マラケシュ。
薄暗く、怪しく、狡猾で、混沌。
そんな愛すべき街。
訪問は実に二度目ながらも今回もその渦を巻くパワーに唖然。
それでも三度、四度、訪れ度に深みにはまっていく、はまっていけると感じさせる魅力。
もう完全思うつぼです。

そして念願のサハラ砂漠。
風と砂だけの世界を旅する事が夢でした。
しかし滞在してしばらくすると天候は砂嵐を伴う雨。
年に三度とも噂されるまさかの空模様になぜかテンションうなぎのぼり。
同じ惑星で流れている時間なのかといぶかしむほどにシュールで思い出深い大地でした。

旅の終わりには懐かしのバンコクで一日。
わずかながら雑貨も新入荷、徐々に売り場に並んでいくと思いますので
よろしければ遊びにいらしてください。
最後になりましたが、旅する時間と機会と喜びを与えてくれた全ての人に感謝します。